書面照会から電子照会へのスムーズな転換に成功。照会業務の安定化と不安の解消に大きく貢献し、期待以上の効果を実感
枚方市 国民健康保険課 様
枚方市は大阪と京都の中間に位置しています。平安時代には貴族の遊猟地、江戸時代には京街道の宿場町として栄えました。また、近代では農村から住宅のまちへ徐々に姿を変え、戦後には大規模な開発により人口が急増しました。近年では市内に5つの大学が所在し、21世紀の新たなまちのイメージとして「学園都市」をめざしています。
Q.PiMSを導入する前の状況を教えてください。
電子照会はまだしていませんでした。北コンさんからPiMSの紹介をいただいて検討を始めました。
Q.PiMSをお使いいただくとDAISとの自動連携で預貯金照会が可能な金融機関がたくさんありますが、関西圏ではNTTデータさんのpipitLINQを導入している金融機関が多数あります。現在の電子照会の状況はどうなっていますか?
PiMSの検討と並行してpipitLINQも導入して運用しています。PiMSの照会件数集計機能で見てみたところ、電子照会の8割くらいをpipitLINQで2割ほどをDAISで行っている状況です。pipitLINQでメガバンクを照会できることが大きいですね。DAISでも照会可能なゆうちょ銀行についてはPiMSのDAIS自動連携を活用しています。また、紙の場合は照会準備(封筒の用意まで)の段取りがありましたが電子照会では徴税吏員一人一人が随時照会したい対象者をこまめに挙げられることが照会数増加につながっていると思います。
Q.PiMSの照会件数集計機能で出力した実績がお手元にありますが、現時点で紙による照会を行っていたころと比較して照会件数に変化は見られますか?
令和4年度の同時期と比較しますと、約2.5倍となっています。照会する機会が多いゆうちょ銀行が電子化対応していることは大きな要素だとは思いますが、業務フローの変化も件数アップにつながっていると思います。従来は郵便のタイミングに合わせてまとめて用意しておくなどの段取りの関係で週単位の動きになっていた部分もありましたが、電子照会ですと各々のタイミングで照会をかけられることがスピード感につながっていると思います。
Q.ということは職員さん一人一人がLGWAN接続端末を利用できる環境ということですか?
そうですね。担当者それぞれが仮想端末を切り替えることでLGWANを使える環境です。
Q.今回、PiMSとpipitLINQを並行して検討し導入いただいたということですが、同時に導入された理由・お考えを教えてください。
pipitLINQとDAISの両方が無いと全国の金融機関をカバーできないという現実の中で、できれば網羅したいという考えがあって、DAISと自動連携しているPiMSとpipitLINQを同時に導入することにより全金融機関への照会手段を確保しました。細かくお話ししますと、照会チャネルであるpipitLINQとDAISの両方を確保したいという考えがスタートだったわけですが、照会の履歴や進行状況の管理や回答データの管理に苦労することも導入前に想像できたので、pipitLINQとDAISではなくpipitLINQとPiMSという組み合わせにしました。
照会依頼作成や回答管理などの面でPiMSに代わるようなツールを作れる職員がいればよいのですが、結局は人事異動もありますしうまく管理できるキーとなる職員が異動してしまったときに業務が揺らいでしまうと思いますので、PiMSがあれば業務を安定的に行えるのではないかと考えました。
Q.PiMSの操作性や機能についての評価をお願いします。
CSVやエクセルでの管理には不安がありますので、データの保全、管理に高い価値を感じています。操作性について特に言うことはありませんが、機能について使い始めたころにいくつか利用側としての意見を(担当営業、pims-supportに)お伝えすることがありました。そういったリクエストはあらかた反映していただいたのですが、その対応(バージョンアップ)がとても早かったです。
Q.ご意見ご要望をお聞かせください。
pipitLINQなどDAIS以外の照会サービスとも自動連携してくれたらとても嬉しいです。あと、文書の保存年限を設定して管理できると嬉しいです。現在もデータ削除機能はありますが、年限を超えたら自動的に消えるとかも検討してほしいです。もう一つ言うと、照会に対する回答のヒット率なども集計できたらより良いと思います。