一つのミスが大問題につながる可能性もある徴収業務においては、経費だけでは測ることができない価値も
南国市 税務課 様
南国市は高知県の中央部に位置し、土佐の稲作の発祥の地といわれています。田村を中心に遺跡が豊富で、古墳は小丘陵の山上、山麓に存在し80基に及びます。古代律令制度下、比江に国衙が置かれ、政治、文化の中心として栄えました。国司紀貫之が比江に来任したのは延長8年(930年)で承平4年(934年)に任を終え、京へ帰る際に記した「土佐日記」は文学的評価の高い紀行文として知られています。
Q.PiMSを導入する前の状況を教えてください。
様式が複数存在するようになるということで、それに応じてデータ加工をすることが必要になるわけですが、実際にやってみるとエラーが発生してその修正に手間・時間がかかっていました。
Q.南国市様では以前DAISを利用されていたかと思います。何がポイントでPiMS採用にいたっていただいたのでしょうか。
DAISは金融機関にファイルを振り分けて送ってくれるなど良いシステムなのですが、金融機関がぞれぞれ独自の仕様や条件を定めている関係で、照会依頼ファイルを作成するときにそれらの条件を考慮して対象者ファイルを作り分けておくという部分が負担になっていました。PiMSだと対象者を一括で取り込んでおけば、照会依頼ファイルの作成はすべて自動で行ってくれるところが大きいです。
Q.PiMS利用への切り替えに抵抗はありませんでしたか?
DAISと自動連携してくれているので、DAISを利用している金融機関にはこれまで通りというかより速く正確に電子照会ができますし、PiMSへの切り替えに抵抗はなかったですね。
Q.DAISとPiMSを費用の面で比較するとPiMS利用は高くなりますが、PiMSをご採用いただくにあたりどのようにお考えいただいたのでしょうか。
費用は確かに高くなりました。ですが、PiMSなら対象者データをそのまま取り込んですぐに照会依頼を作ることができます。当市では全件調査を行っていますので、1000件単位でファイルを作成する際に、金融機関ごとの仕様に合わせて何度も対象者ファイルを作成して送るのは大変な作業です。何度もチェックする必要も生まれるわけで、ロスが大きいなと感じていました。この作業がなくなることを鑑みるとPiMSは決して高くないなと考えることができます。
また導入理由の一つに、PiMSには回答情報の確認というプロセスが組み込まれているということがあります。当市の規模ですと本人のものではない口座情報が回答される数や頻度は少ないのですが、リスクの回避というか、仕事を丁寧に進めることに一役買ってくれています。これは単純に費用では評価できない価値がありますね。
Q.ファイル作成を自動化する手段として滞納管理システムのカスタマイズや自作ツールなどの選択肢があると思います。PiMSを選択いただいたポイントを教えてください。
カスタマイズの委託にはお金もかかりますし、開発委託してから納品されるまでに時間がかかります。自作ツールは保守の観点やそのための知識や技術がない、または将来そのような職員が異動でいなくなるといけませんし、なのでカスタマイズや自作ツールなどは当初から考えにくかったですね。そんなときにPiMSという選択肢が出てきましたので採用させてもらいました。実際PiMSでは口座情報を残高などで絞り込んで表示させたり、対象者別毎に口座情報がまとめてみることができたり、照会依頼ファイル作りだけではなくて仕事自体を進めやすくなっています。これはカスタマイズや自作ツールでは難しいことなのかなと思います。
Q.最後に今後PiMSのバージョンアップに期待していただくことをお聞かせください。
電子化の広まりにどんどん対応してほしいと思っています。特に生命保険会社が電子化対応したときにはPiMSもすぐ対応してもらえればと思います。